新築引き渡し後の糊に関するトラブルには注意!家族別に気をつけたいポイントとは

query_builder 2025/06/06
著者:有限会社安方工務店
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新築住宅に入居したばかりなのに、壁紙やクロスに触れるとベタベタする、掃除しても汚れが落ちない、そんな違和感を覚えたことはありませんか。見た目は完璧でも、部屋の表面に残る糊の影響で「においが取れない」「雑巾で拭いても取れない」と悩む声は少なくありません。

 

引き渡し直後の住宅では、糊の乾燥が不十分なまま入居を迎えるケースもあり、部屋全体に広がるベタつきや黄ばみが、快適な生活の妨げになることがあります。クロスや壁紙の施工に使われる糊は種類によって揮発性や残留性が異なり、放置すると空気環境や健康にも影響を与える可能性があります。

 

住宅業界で多くの「掃除しても壁紙がすぐに汚れる」「補修してもまた浮いてくる」といった相談が寄せられることが増えています。こうした課題に対しては、糊の性質を理解し、適切な方法で掃除・クリーニングすることが不可欠です。

 

家庭でもできる掃除方法や、ベタつき・汚れをきれいに落とすための道具選び、さらには再発を防ぐための注意点まで、実践的な情報をお伝えします。最後まで読むと、入居後の「こんなはずじゃなかった」を防ぎ、住宅全体の仕上げを美しく保つ知識が身につきます。

理想の新築を形にする住まいづくり - 有限会社安方工務店

有限会社安方工務店では、地域密着型の施工を通じてお客様の理想の住まいづくりをお手伝いしております。新築住宅においては、耐震性や断熱性など最新の技術を取り入れ、安全で快適な家づくりを実現いたします。お客様のライフスタイルやご希望に合わせた設計を心がけ、細部にまでこだわり抜いた施工を行っております。アフターサポートも充実しており、末永く安心して暮らせる住まいをご提供いたします。どんな小さなご相談でもお気軽にお問い合わせください。

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新築住居の糊問題とは、においや健康リスクを理解しよう

新築で気になる「糊」とは何か?どこに使われているのか

 

新築住宅に引っ越した際、多くの人が感じる独特なにおいや空気の重さは、建材や内装に使われる「糊」が原因のひとつとされています。糊は住宅の仕上げ工程に不可欠な存在であり、壁紙や床材、窓枠や巾木、さらには外構のタイル施工に至るまで、あらゆる箇所に使われています。普段目にすることはありませんが、この糊に含まれる成分が室内に揮発し、においやベタつき、場合によっては健康リスクを引き起こすことがあります。

 

新築直後は、施工に使われた糊が完全に乾燥・硬化しておらず、揮発性有機化合物(VOC)などが空気中に漂いやすい状態です。換気が不十分な環境ではこれらの化学物質が室内にこもりやすく、においや体調不良の原因となることがあります。実際に多くの家庭で、「頭が痛い」「目がしみる」「子どもがぐずる」といった声があがるのも、こうした糊に起因する可能性があるのです。

 

使用される糊にはさまざまな種類があり、でんぷん系、合成樹脂系、コークボンド系、エポキシ系、ホットメルト型など、それぞれ成分や用途、においや毒性の強さも異なります。壁紙にはでんぷん系や合成樹脂系の糊が使われることが多く、床材にはより強力な接着力を持つ樹脂系やホットメルト型が選ばれることが一般的です。塀や外構のタイルなどには耐水性や耐久性が必要なため、エポキシ系の接着剤が用いられるケースもあります。

 

これらの糊の中でも、注意が必要なのがホルムアルデヒドなどの化学物質を含む製品です。こうした成分はシックハウス症候群の原因にもなるとされており、赤ちゃんや高齢者、ペットがいる家庭では慎重な配慮が求められます。安全性の高い製品を見分けるひとつの指標として、「F☆☆☆☆(フォースター)」という表示があります。これはホルムアルデヒドの放散量が少ない建材や接着剤に与えられる等級で、信頼性の高い製品選びに役立ちます。

 

見た目には気づきにくい「糊」ですが、室内の空気環境を大きく左右する重要な要素です。新築住宅においては、使用される糊の種類やその成分、揮発のリスクを把握したうえで、適切な換気や製品選びを行うことが、安心して暮らすために欠かせないポイントとなります。住宅購入時や施工前には、必ず使用する糊の種類や安全基準についても確認しておきましょう。快適で安全な住まいを実現するためには、「糊」に対する正しい理解が必要です。

糊の種類と使用部位ごとの特徴

フローリング施工で使われる糊の特性と残留リスク

 

フローリングの施工では見えない部分に多くの接着剤が使われており、その性質によって快適性や安全性に大きな差が生じます。近年は、見た目の美しさだけでなく、健康やにおい、耐久性など住環境への影響が強く意識されるようになっており、使用される糊の種類とその性質を正しく理解しておくことが大切です。

 

フローリング施工に使用される主な糊は、合成樹脂系接着剤、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤などが中心です。これらの糊は強力な接着力と耐水性を持つため、床材がしっかりと固定され、経年による浮きやズレを防ぎます。ただし、その一方で化学成分が揮発してにおいやベタつき、アレルギー反応などの原因になることもあるため、使用成分とその残留性には注意が必要です。

 

フローリング用接着剤の種類と特徴比較

 

接着剤の種類 主成分 特徴 残留性・におい 安全性指標(例:F☆☆☆☆)
合成樹脂系接着剤 アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂など 接着力が高く施工しやすい やや強め 製品により異なる
ウレタン系接着剤 ポリウレタン樹脂 耐水性・耐熱性に優れ、床暖房にも適用可能 揮発性あり 一部F☆☆☆☆対応製品あり
エポキシ系接着剤 二液性樹脂と硬化剤 極めて強力で耐久性が高い におい強め 施工中は注意が必要
ホットメルト型接着剤 EVA樹脂など 施工が早くにおいが少ない 少なめ F☆☆☆☆規格に準拠可能

 

合成樹脂系やウレタン系は、施工現場でよく使われるスタンダードな接着剤であり、コストと作業性のバランスが良いとされています。ただし、これらはVOC(揮発性有機化合物)を発生させるため、施工直後は換気が重要です。

 

ウレタン系接着剤は床暖房や湿気の多い部屋に適しており、膨張・収縮に耐える弾性を持ちます。一方で、乾燥に時間がかかるものが多く、硬化中ににおいが強く出る点には注意が必要です。

 

エポキシ系接着剤は耐久性と接着強度に優れますが、主に業務用や特殊施工に使用されることが多く、一般住宅での使用には制限されるケースもあります。硬化前は毒性が強いため、子どもやペットがいる家庭では注意が必要です。

 

これらの糊は、床材の種類や設置場所(リビング、洗面所、玄関など)によって選択が変わるため、工務店や設計者と相談して最適な材料を選定することが重要です。製品に記載された「F☆☆☆☆」などのホルムアルデヒド放散量を示す基準も必ず確認しましょう。これは日本工業規格(JIS)に基づく表示で、F☆☆☆☆は安全性が高く、長時間滞在する居室での使用にも適しています。

家族別に気をつけたい、健康リスクと糊の安全基準

糊が健康に及ぼす影響とその根拠

 

新築住宅における糊の使用は見落とされがちなポイントですが、実は室内空気の質に大きく影響し、家族の健康リスクにも直結します。壁紙やフローリングなどの施工に使われる接着剤には「VOC(揮発性有機化合物)」と呼ばれる成分が含まれていることがあり、これがにおいや化学物質過敏症、アレルギー症状の引き金となる場合があります。

 

住宅用接着剤に含まれる化学物質と健康影響の一覧

 

化学物質名 主な用途 健康への影響例 注意が必要な人
ホルムアルデヒド 壁紙接着剤、合板、建材全般 目や喉の刺激、発がん性の懸念 子ども、高齢者
トルエン 合成樹脂系接着剤 頭痛、めまい、中枢神経系への影響 化学物質過敏症の方
キシレン 防水材、接着剤、塗料など 肌荒れ、喉の違和感、頭痛 呼吸器疾患のある方
アセトアルデヒド 接着剤や塗料 鼻粘膜の刺激、アレルギー反応 アレルギー体質の方

 

これらの物質のリスクを抑えるため、日本では建材に対して「F☆☆☆☆」という等級が設けられています。このマークはホルムアルデヒドの放散量が少ないことを示しており、厚生労働省や建築基準法でも推奨されている基準です。F☆☆☆☆であっても完全に無害というわけではありませんが、他の等級と比べて格段に安全性が高く、住宅建材を選ぶ際の重要な判断基準となります。

 

新築住宅に入居する前後での換気環境の整備も欠かせません。施工後からの1~2週間はVOCの放出量が多いため、以下のような対策が効果的です。

 

  • 24時間換気システムを使用する
  • 常時窓を開けて通風を確保する
  • 活性炭や竹炭を室内に配置する
  • 空気清浄機を併用する(HEPAフィルター搭載推奨)

 

施工業者に対しては、使用する糊の種類や成分の説明を求めることも重要です。事前に「ホルムアルデヒドを含まないものを使ってほしい」「F☆☆☆☆の製品で統一してほしい」と伝えておくことで、リスクを未然に防ぐことができます。

 

家族別に気をつけたい糊の選び方と住環境づくり

 

家族構成によって、糊の選び方や住環境に求められる配慮は異なります。同じ住宅に住んでいても、赤ちゃんと高齢者では化学物質に対する感受性が異なるため、世帯ごとに適した施工材料や対策を検討することが大切です。

 

家族構成別の糊への配慮とおすすめの対策

 

家族構成 注意ポイント 選ぶべき糊の特徴 推奨する住環境対応
赤ちゃんがいる家庭 揮発物質の吸入リスク、皮膚への接触 F☆☆☆☆対応、無臭、天然由来成分使用 通気性の高い間取り、空気清浄機併用
高齢者のいる家庭 呼吸器疾患や免疫力低下による影響 におい控えめ、化学物質の放出が少ない糊 24時間換気設備、消臭アイテムの併用
アレルギー体質の方 アレルゲンとなる成分への過敏反応 ノンVOC、低刺激性製品 壁紙選定にも注意、施工前確認の徹底
ペットと暮らす家庭 嗅覚の鋭さや体調への影響、床の舐めなどの行動 食品接着基準クリアの安全素材 床材の選定、施工後は十分な換気が必須
共働き世帯 在宅時間の少なさにより気づきにくいリスク 長期的に安全な施工素材 定期的な換気スケジュールの管理

 

家庭の事情により施工後の対応も異なるため、事前にどのような糊が使われるのか、説明書やラベルなどで確認することが重要です。建築会社に成分表の提出を求めることも、近年では一般的になってきています。

壁紙の糊汚れやベタつき対処する、掃除道具と洗剤の選び方

DIYでもできる!壁紙糊の落とし方とおすすめ道具

 

新築やリフォーム直後の住宅でよくある悩みの一つが、壁紙(クロス)施工時に使用された糊が乾ききらずに残ってしまい、ベタつきや汚れの原因となることです。壁紙の端や継ぎ目、コンセント周りなどに糊が浮き出たり垂れたりすると、見た目が悪いだけでなく、ホコリや手あかが付着して黒ずみや黄ばみに変化する可能性もあります。

 

壁紙糊の除去に適した道具と使用目的一覧

 

道具名 用途・機能 特徴 注意点
マイクロファイバークロス 汚れや糊の拭き取り 柔らかく壁紙表面を傷つけにくい 強くこすらず優しく拭くことが重要
アルカリ電解水スプレー 糊の分解、脱脂、除菌 無臭・無色透明で安全性が高い 長時間放置せず、すぐに拭き取る
スポンジパッド 平面への優しい圧力で拭き取り可能 力を入れずに糊汚れが除去しやすい 使用後はすぐに乾燥させてカビ予防を
ゴムベラ(スクレーパー) 固まった糊を端から浮かせて剥がす 力加減により一部のこびりつきに有効 柔らかいゴム製でないと壁紙に傷がつく恐れ
綿棒・細ブラシ 隙間や角の糊除去 コンセント周りや隙間に効果的 液剤をつけすぎないように注意

 

これらの道具を組み合わせて使うことで、頑固な糊汚れにも対応できます。アルカリ電解水は、ベタつきや黄ばみの元となるたんぱく質や油分を分解する働きがあり、壁紙へのダメージも比較的少ないため家庭での使用に適しています。ただし、素材によっては色落ちのリスクがあるため、使用前には目立たない場所で試すことをおすすめします。

 

壁紙糊の基本的な除去手順(DIY向け)

 

  1. 柔らかい乾いたクロスで表面のホコリを軽く拭き取る
  2. アルカリ電解水をクロスに吹きかけ、糊の部分を優しく拭き取る
  3. 頑固な部分にはスポンジパッドやゴムベラを軽く使って剥がす
  4. 仕上げに乾いたクロスで残留液をきれいに拭き取る
  5. 作業後はしっかり換気を行い、完全に乾燥させる

 

なお、作業中に力を入れすぎたり、湿らせすぎると壁紙の表面が浮いたり波打つ原因になります。拭き取りはあくまで「やさしく・素早く」を意識しましょう。拭いた直後はきれいに見えても、残留した成分があとからシミになって表れることもあるため、丁寧な乾拭きと乾燥が重要です。

 

糊汚れ・黄ばみに効果的な洗剤の選び方

 

壁紙の糊が時間の経過とともに酸化し、黄ばみや黒ずみとなって残るケースは少なくありません。とくに白系の壁紙では目立ちやすく、一度定着してしまうと通常の水拭きでは落としにくくなります。そこで重要になるのが、素材にやさしく、かつ糊や黄ばみに対して確かな洗浄力を持った洗剤の選び方です。

 

糊汚れ・黄ばみ対応の洗剤タイプと特徴

 

洗剤タイプ 主成分 適応汚れ 壁紙への影響 特徴
アルカリ電解水 電解水 糊、油分、軽い黄ばみ 低刺激・中性に近い 無臭・無着色で扱いやすい
セスキ炭酸ソーダ 炭酸ナトリウム系 黄ばみ、皮脂 ややアルカリ性 軽度の黄ばみに有効、自然派成分
酸素系漂白剤 過炭酸ナトリウムなど しつこい黄ばみ 強めの成分で注意要 漂白力が高く、使用量に注意が必要
壁紙専用クリーナー 各社の合成成分配合 糊・手垢・黒ずみなど 製品により異なる 中性~弱アルカリ性が多く使いやすい

 

アルカリ電解水やセスキ炭酸ソーダは、手軽に扱える上に安全性も高く、家庭での使用に適しています。酸素系漂白剤は強力な洗浄力がありますが、使い方を誤ると壁紙の色抜けや材質の劣化を招く恐れがあるため、薄めて短時間だけ使用するように注意が必要です。

 

黄ばみの発生には空気中の湿度やホコリ、たばこの煙なども関係しているため、洗剤だけに頼らず、日常的な換気や清掃も大切です。以下のポイントを押さえて洗剤選びをすると、失敗のリスクを減らすことができます。

 

失敗しない洗剤選びのポイント

 

  • 中性または弱アルカリ性の製品を選ぶ(壁紙の素材を痛めにくい)
  • 試す前に目立たない場所でテストを行う
  • 使用後は水拭きと乾拭きで残留成分をしっかり除去する
  • 定期的な使用は避け、必要なときだけ使うようにする

 

壁紙の美しさを保つためには、日常のこまめなメンテナンスと正しい洗剤選びが欠かせません。糊汚れや黄ばみは見た目だけでなく、空間全体の清潔感にも関わってきます。家族が安心して過ごせる空間を保つためにも、壁紙に適した洗剤を理解し、正しく活用していきましょう。小さなお子様やペットがいる家庭では、洗剤の成分にも十分注意を払い、自然由来や低刺激のものを優先することが大切です。

まとめ

新築住宅において、壁紙やフローリングの仕上げに使用される糊は見た目では気づきにくいものの、室内環境や住み心地に大きな影響を与える要素です。においやベタつき、黄ばみといった問題は、施工直後の糊の残留や乾燥不足が原因で起こることが多く、放置すれば掃除の手間や衛生面でのリスクに繋がります。

 

赤ちゃんや高齢者、アレルギー体質の方がいる家庭では、糊に含まれる成分の安全性にも注意が必要です。ホルムアルデヒドなどの化学物質を極力抑えたFマーク表示の製品や、天然成分由来の接着剤を選ぶことで、より安心できる住環境を整えることが可能です。

 

壁紙の糊汚れには、専用の洗剤やアルカリ電解水、柔らかいクロスやスポンジなどを活用し、壁紙にダメージを与えずに丁寧に除去することが効果的です。壁の継ぎ目や角など、糊がたまりやすい部分は見落とされがちですが、こまめなチェックと正しい掃除道具の使用で、美観と清潔さを保つことができます。

 

糊に関する知識を事前に知っておくことで、入居後に慌てて補修したり、クリーニング業者に依頼したりといった不要な出費やストレスを減らすことができます。施工業者との打ち合わせの際には、どのような糊を使うのか、成分や等級、残留リスクについてもしっかり確認しておくと安心です。

 

新築という特別な空間を、より快適に長く過ごすためには、表面的な仕上がりだけでなく、目に見えない素材の選定や施工後のケアまで含めて理解しておくことが重要です。住まいの品質は、こうした細部への意識によって決まるといっても過言ではありません。今できる小さな対策が、将来の大きな安心につながります。

理想の新築を形にする住まいづくり - 有限会社安方工務店

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よくある質問

Q.新築の引き渡し後、壁紙やクロスがベタついて掃除しても取れません。どうすれば糊汚れをきれいに落とせますか?

A.新築の施工直後は、壁紙やクロスの糊が完全に乾いておらず、表面に残留することがあります。この糊残りは空気中のホコリと混ざって固まり、ベタつきや汚れの原因となります。マイクロファイバーの雑巾を使用し、アルカリ電解水を軽く吹きかけて拭き取る方法が効果的です。雑巾が糊を吸い取りやすく、壁紙の表面を傷つける心配も少なくなります。市販の掃除スプレーを使う際は、壁紙の素材に合うものを選ぶことが重要です。

 

Q.新築のクロスに使われた糊が原因で部屋ににおいが残っています。これは時間が経てば自然に消えますか?

A.糊に含まれる成分によっては、においが長期間室内に残ることがあります。とくに合成樹脂系の接着剤は揮発性があるため、換気を怠るとにおいがこもりやすくなります。においの感じ方には個人差がありますが、入居前後のしっかりとした換気と、通気性の良い空間づくりが解消の鍵となります。家具を配置する前にしっかりと空気を循環させるだけでも効果があります。

 

Q.家族にアレルギー体質の人がいる場合、新築の糊はどのように選べば安全ですか?

A.アレルギー体質の方がいるご家庭では、Fマーク付きの低ホルムアルデヒド製品を選ぶと安心です。壁紙やクロスに使用される糊は、化学物質の放散量を抑えたタイプを選ぶことで、入居後の健康リスクを減らせます。施工前に業者へ使用糊の種類を確認し、自然素材由来の製品を希望すれば対応可能な場合もあります。小さなお子様や高齢者がいる場合も同様の配慮が求められます。

 

Q.クロスやフローリングの糊が浮いてきたり黄ばんだりするのは施工ミスでしょうか?

A.施工後に糊が浮く、クロスが波打つ、表面が黄ばむといった現象は、使用された糊の種類や乾燥環境、部屋の湿度が影響している場合があります。施工ミスと断定する前に、糊の特性や乾燥不良、通気不足といった環境的要因を確認しましょう。室内の湿気がこもりやすい部屋や、日光が当たらない壁面では糊の乾燥が遅れ、結果的に仕上げの状態に差が出ることもあります。気になる場合は施工業者に状況を伝え、補修対応の相談をしてみてください。

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