Q.新築の引き渡し後、壁紙やクロスがベタついて掃除しても取れません。どうすれば糊汚れをきれいに落とせますか?
A.新築の施工直後は、壁紙やクロスの糊が完全に乾いておらず、表面に残留することがあります。この糊残りは空気中のホコリと混ざって固まり、ベタつきや汚れの原因となります。マイクロファイバーの雑巾を使用し、アルカリ電解水を軽く吹きかけて拭き取る方法が効果的です。雑巾が糊を吸い取りやすく、壁紙の表面を傷つける心配も少なくなります。市販の掃除スプレーを使う際は、壁紙の素材に合うものを選ぶことが重要です。
Q.新築のクロスに使われた糊が原因で部屋ににおいが残っています。これは時間が経てば自然に消えますか?
A.糊に含まれる成分によっては、においが長期間室内に残ることがあります。とくに合成樹脂系の接着剤は揮発性があるため、換気を怠るとにおいがこもりやすくなります。においの感じ方には個人差がありますが、入居前後のしっかりとした換気と、通気性の良い空間づくりが解消の鍵となります。家具を配置する前にしっかりと空気を循環させるだけでも効果があります。
Q.家族にアレルギー体質の人がいる場合、新築の糊はどのように選べば安全ですか?
A.アレルギー体質の方がいるご家庭では、Fマーク付きの低ホルムアルデヒド製品を選ぶと安心です。壁紙やクロスに使用される糊は、化学物質の放散量を抑えたタイプを選ぶことで、入居後の健康リスクを減らせます。施工前に業者へ使用糊の種類を確認し、自然素材由来の製品を希望すれば対応可能な場合もあります。小さなお子様や高齢者がいる場合も同様の配慮が求められます。
Q.クロスやフローリングの糊が浮いてきたり黄ばんだりするのは施工ミスでしょうか?
A.施工後に糊が浮く、クロスが波打つ、表面が黄ばむといった現象は、使用された糊の種類や乾燥環境、部屋の湿度が影響している場合があります。施工ミスと断定する前に、糊の特性や乾燥不良、通気不足といった環境的要因を確認しましょう。室内の湿気がこもりやすい部屋や、日光が当たらない壁面では糊の乾燥が遅れ、結果的に仕上げの状態に差が出ることもあります。気になる場合は施工業者に状況を伝え、補修対応の相談をしてみてください。